神奈川近代文学館「没後50年谷崎潤一郎展―絢爛たる物語世界」

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「谷崎潤一郎展」神奈川近代文学館 横浜の港の見える丘公園に立地する県立神奈川近代文学館(横浜市中区山手町)では、現在「没後50年谷崎潤一郎展―絢爛たる物語世界」(会期:4月4日~5月24日)が開催されています。
 この展示に本学図書館所蔵の、谷崎潤一郎書入谷崎潤一郎訳『源氏物語』第2巻(旧訳)、玉上琢弥書入谷崎潤一郎訳『源氏物語』第2巻(旧訳)、山田孝雄書入谷崎潤一郎訳『源氏物語』若葉後編(新訳)の3点を貸与しています。

 

「谷崎潤一郎展」神奈川近代文学館 本特別展は、谷崎潤一郎の没後50年に合わせた大規模展示となっており、作品や原稿、書簡などの400点余りの展示資料を通して、明治・大正・昭和の三世代を駆け抜けた大作家谷崎潤一郎の世界に誘う内容となっています。

 展示資料には、谷崎が「永遠女性」とした妻松子と、その妹重子に当てた数々の書簡はもちろんのこと、娘鮎子に当てた圧倒多数の細やかな書簡は、これまで子女への情愛が薄い等の通説を覆すものです。
 また、先日中央公論新社から印画紙で発見された創作ノート「松の木影」も展示されており、これらは谷崎潤一郎の新たな側面を知る最新の情報です。
 更に、当特別展は『文豪ストレイドッグス』とのコラボレーション企画もあり、若者を中心とした新たな文学ファンの来館者が増やしています。
 これらの内容は、新聞・テレビなどのメディアでも紹介されており、目にされた方も多いことでしょう。この機会に横浜まで足を運んでは如何でしょうか。

 

 

國學院大學図書館所蔵『谷崎源氏」 そして、企画展の終盤、京都での生活の中で執筆した『春琴抄』『細雪』とともに谷崎が臨んだのが『源氏物語』の現代語訳です。
 同時期の作品や書簡、そして校閲内容を見ることで、谷崎の源氏物語訳への想いも感じることが出来きます。本学で刊行した谷崎源氏の研究成果と共に、展示に触れてみては如何でしょうか。

 

 

神奈川近代文学館 なお、神奈川近代文学館の秋の特別展は、「生誕140年柳田國男展―日本人を戦慄せしめよ「遠野物語」から「海上の道」まで」です。
 日本民俗学の祖であり、本学の教員でもあった柳田國男。こちらの特別展も楽しみです。

撮影・取材