『デッドヒートIII』刊行記念トークショー

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 執筆にあたり本学陸上競技部が取材協力しました『デッドヒート』。大学生3年生となった主人公・走水剛。前回の箱根駅伝では周囲の期待に応えられなかった剛でしたが、今回のレースは果たして…という内容の第3巻が昨年12月に刊行されたことを記念して、本日午後7時から八重洲ブックセンターで、作者の須藤靖貴氏と毎日新聞論説委員・重里徹也氏のトークセッション「人はなぜ走るのか? 小説『デットヒート』を巡って」が行われました。

満席の会場 前半は、須藤氏の来歴を中心に話が進みました。中学では剣道、高校では柔道、そして大学時代はアメリカンフットボールを経験。いくつかの会社を経て35歳で作家に。小学生の頃は肥満児で太っていることへのコンプレックスがあったが、スポーツ雑誌の編集者として相撲を担当した頃「185cm150㎏の均整のとれた体」という一文に衝撃を受けたこと、あこがれの井上ひさし氏にみてもらいたくて応募した作品が、小説新潮長編小説新人賞を受賞。その当時の講評を交えながら、氏の作風にも話が及びました。

和やかな対談風景 後半は『デッドヒート』について。出版社の社長・角川春樹氏に呼ばれ「君の書いた駅伝小説が読みたい」と言われたことがきっかけで取材をし、本学の陸上競技部・前田監督に話を伺い、インスピレーションが刺激され本作が生まれたとのこと。好きな作品「坊っちゃん」の要素を織り交ぜながら、作品に込められた「謙虚率」と「激怒力」について語りました。

 食の表現については、読者の想像力がおいしさをつくることや、井上ひさし氏と池波正太郎氏を師匠筋にしていることなど、作家としての表現の部分に触れながら1時間のトークショーは終了。その後のサイン会にも長蛇の列ができていました。

 

 

撮影・取材