佐藤謙三元学長の日記展示(横浜開港資料館企画展示)

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 現在「横浜開港資料館」(横浜市中区日本大通3)で開催されている平成25年度第2回企画展示「被災者が語る関東大震災」(会期:7月13日~10月14日)に、本学元学長の佐藤謙三先生の中学生時期の日記が展示されています。

 

 

 

 

 関東大震災(1923年)の横浜での被害はあまり知られていませんが、その実情は惨憺たるもので、東京よりも被害率は高く、また被災地として完全に孤立してしまい、その上瓦礫の山もなかなか処分できないことから、復興にもかなりの時間を要したとのことです。
 関東大震災から90年になる本年、その記録として企画展示が催されました。

 本企画展示は、横浜の関東大震災を扱った、横浜都市発展記念館の「関東大震災と横浜-廃墟から復興まで-」と、横浜市史資料室の「レンズがとらえた震災復興1923~1929」の3施設の合同企画展示です。その内横浜開港資料館では、関東大震災を被災者という人の目を通した記録やエピソードを紹介しています。
 その一事例として、当時13歳の佐藤謙三先生の日記が展示されています。展示解説でも紹介されている、1923(大正12)年の感想欄の「来レ、大正十三年。」と締め括られている文章に、当時中学生であった先生の、復興への強い意志を感じます。

 

 横浜開港資料館の中庭にある「たますく」の木です。1854年ペリー提督との条約締結時の絵に描かれていたことから有名ですが、その後1866年の慶応の大火、そして関東大震災で火災に遭っていますが、その後新たに目を出し、大木として成長しました。
 この「たますく」の木も、関東大震災の復興のシンボルなのです。

 

 

 

※佐藤謙三元学長(1910~1975)
 学長在任期間:1970年~1975年
 国文学者。本学国文科卒業後、助手、講師を経て、教授に就任。その後文学部長、学長を歴任します。
 角川学芸出版より『佐藤謙三著作集』全5巻が刊行されています。
 なお、この著作集に展示の日記も掲載されています。

撮影・取材