「殿、利息でござる!」チラシが届きました

記事のみ印刷 全画面印刷

「殿、利息でござる!」チラシ 来週末公開予定の映画「殿、利息でござる!」のチラシが広報課に届きました。
 歴史研究で著名な本学に、と企画・製作幹事を担当している東日本放送から送られてきました。

 原作である国際日本文化研究センター准教授の磯田道史氏執筆の『無私の日本人』(文春文庫、平成27年6月刊)のあとがきに次の様に記されています。抜粋します。

 「~ わたしのもとに一通の手紙が舞い込んできた。差出人は三橋正頴となっていたが、心あたりはなかった。こんなことが書いてあった。「自分は、東北は仙台に近い『吉岡』というところに済んでいる者である。先生の『武士の家計簿』を読み映画もみた。実は、自分の住む吉岡には、こんな話が伝わっている。昔、吉岡は貧しい町であった。藩の助けもない。民家が潰れはじめた。このままでは滅ぶと絶望した住人が自ら動き、金を藩に貸し付けて千両の福祉基金をつくり、基金の利子を、全住民に配る仕組みを考えついた。九人の篤志家が身売り覚悟で千両をこしらえ、藩と交流した。藩はあれこれいって金を多めに吸い取ろうとしたが、なんとか基金はできた。この九人の篤志家は見上げた人たちで、基金ができた後、藩から褒美の金をもらっても、それさえ住民にすべて配ってしまった。おかげで町は江戸時代を通じて人口も減らず、今に至っている。涙なくしては語れない話である。吉田勝吉という人がこの話を調べて『国恩記覚』という資料集にまとめている。磯田先生に頼みたい。どうかこの話を本に書いて、後世につたえてくれないか」」(p.365-366)

 美談です。凄い地方史があったものです。
 この史料を紐解き、磯田氏は『無私の日本人』を記し、それを映像化した映画が「殿、利息でござる!」です。内容は如何なものでしょうか。乞うご期待、です。

その他