第18回文化庁メディア芸術祭、報道関係者向け内覧会@国立新美術館
第18回文化庁メディア芸術祭の受賞作品の中で、院友のマンガ家近藤ようこさんの「五色の舟」(原作:津原泰水)がマンガ部門の大賞を受賞しました。
本日国立新美術館(港区六本木)では明日からの受賞作品展に先立ち、報道関係者向け内覧会と贈呈式が催されました。
文化庁メディア芸術祭は、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において優れた作品を顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合フェスティバルです。平成9年度の開催以来、高い芸術性と創造性をもつ優れたメディア芸術作品を顕彰しています。
第18回になる今年度は、全体で3,853作品の応募。その内マンガ部門は763作品の応募があり、その中で先の通り近藤さんの「五色の舟」が大賞に選ばれました。
原作小説である津原泰水さんの傑作幻想譚を、近藤ようこさん作画により儚くも鮮烈にマンガ化され、奇跡のマンガ化作品と評され、今回の大賞となりました。
残念なことに近藤さんは体調不良のため欠席となりましたが、内覧会でも多くの報道者の注目の作品となっていました。
近藤ようこさんは今までも数々の質の高い作品を発表され、ドラマや映画など映像化されたものも少なくありません。本学在学中の専門を活かした古典文学や民俗学系の作品なども注目される題材です。
また人間国宝の山本東次郎さん(本学卒業生・大蔵流狂言師)との共著『中・高校生のための狂言入門』(平凡社ライブラリーoffシリーズ530)をはじめ、日本文化を誘う作品も多数あります。
なお、近藤ようこさんの最新連載作品は、折口信夫先生の代表小説『死者の書』のマンガ化。
今でも新たな購読者を増やしている折口先生の代表作品を、如何に作画されているか、今後の展開が注目されるマンガです。現在『月刊コミックビーム』に連載中です。
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