狂言鑑賞会(2日目)

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落とした素枹を主人に拾われあわてふためく太郎冠者 昨日に引き続き、13時からの通常の鑑賞会は、狂言「素枹落(すおうおとし)」から始まりました。


語り「阿古屋松」の一コマ 語り「阿古屋松(あこやまつ)」は、今春世阿弥の能「阿古屋松」復曲の際に、山本東次郎氏が作詞した新作。15分ほどの語りをじっくりと聞き入ってきました。



縛られながらも主人のいない隙に酒を飲む太郎冠者と次郎冠者 続いて、狂言「棒縛(ぼうしばり)」では、主人公であるシテが太郎冠者でなく、次郎冠者であることも、見どころの一つ。太郎冠者の次郎冠者に対する嫉妬など、人間だれしもが持っている部分を笑いとともに表現していました。



福の神 狂言「福の神(ふくのかみ)」 はその名の通り、大変おめでたい番組であり、面・烏帽子・装束もこの上なくめでたく、東次郎氏の人間国宝認定を祝しての演目の締めにふさわしい舞台となっていました。
 面は、400年以上前の河内家重(かわちいえしげ)作のもの。河内彩色と呼ばれる頬のあたりの何とも言えないほんのりとした朱色もすばらしく、最上級の面であるとのこと。烏帽子は東次郎氏作、鳳凰をあしらった唐織りも近年購入したものであると、終焉後のお話の中で語ってくださいました。

小舞(山本東次郎氏) 最後にお話しで、認定式が11月30日を予定されていることなど、人間国宝絡みのエピソードと、特別に小舞も披露していただき、会は終了しました。

 狂言は1番組40分前後であり、初見でもセリフを所作を理解することができます。話の流れを少し頭に入れて、講演会を聴講してから鑑賞されると、より一層理解が深まりますので、ぜひこのような機会に一流の伝統芸能に触れてみてはいかがでしょうか。

イベント(学外者開放型)