第3回 國學院大學・南開大学院生フォーラム 東アジア文化研究国際シンポジウム
本日、渋谷キャンパス若木タワー会議室02を会場に、「第3回 國學院大學・南開大学院生フォーラム 東アジア文化研究国際シンポジウム」が開催されました。このフォーラム・シンポジウムは、本学の海外協定校である南開大学(中国・天津市)との連携事業で、今回で3回目の開催となります。本学と同大学はかねてより一般協定を締結し交流を深めてきましたが、昨年6月11日には本学大学院文学研究科と同大学外国語学院との間で研究教育に関する学術協定も締結し、若手研究者や大学院生の交流も盛んに行われています。本日から始まった同フォーラム・イベントも、その一環として行われているものです。
基調講演
午前10時からは基調講演が行われました。冒頭では、本学大学院文学研究科委員長の小川直之文学部教授と、南開大学外国語学院副院長の劉雨珍教授がそれぞれ挨拶に立ち、本日のフォーラム・シンポジウムで東アジア研究の更なる発展に寄与するよう活発な議論を行って欲しいと述べました。
続いて、南開大学外国語学院の韓立紅教授が、「日本近世庶民の「倹約」思想ー石田梅岩と二宮尊徳に関する考察」と題し、続いて同 劉教授が「筆談と東アジアの文化交流ー清朝初代駐日公使館員の筆談資料を中心に」と題し、最後は、本学文学部・大学院文学研究科の渡邊欣雄教授が「魔除けの民俗ー日本と中国の比較からー」と題し、それぞれ講演しました。
若手研究者発表・討論
昼休みを挟み午後1時30分から若手研究者による研究発表・討論会が行われました。冒頭では、赤井益久学長より、今年で20年目を迎えた本学と同大学との交流の歴史について中国語で紹介があり、その上で、このような交流を通じて両大学が益々発展することを祈念しました。
その後、本学兼任講師の笹川勲氏(平28修・124期博後文)、同 大塚千紗子氏(平28修・124期博後文)、本学教育開発推進機構の鈴木道代助教、南開大学外国語学院の王凱准教授がそれぞれ研究発表を行いました。
休憩を挟み後半は研究発表を行った4人の若手研究者による討論会が行われました。
院生フォーラム・第1セッション討論
小休止を挟み、午後4時10分から院生フォーラムとして、本学文学研究科史学専攻のSerebriakova Polinaさん、南開大学外国語学院大学院の梁玉娟さん、南開大学日本研究院・本学文学研究科神道学・宗教学専攻の唐小立さんの3人の発表となりました。
日本中世史・日本近代文学・日本近世思想史と研究テーマは違えど、当時代を含めた大局的な視点からの興味深い研究発表となっていました。
続いて3人の発表についてディスカッションとなり、指導教員からの指摘も含め、研究の展望についてのコメントがありました。
その後会場を若木タワー最上階の有栖川宮記念ホールに移し、懇親会へ。
当シンポジウムは明日の2日目も控えておりますが、日本・中国、そしてロシアとインドを加えた4か国の国籍を交えた研究者間の懇親に、会場は賑わっていました。
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なお、同フォーラム・シンポジウムは明日も終日行われる予定です。
イベント(在学生・教職員向け)