居家以岩陰遺跡発掘調査

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発掘現場の居家以岩陰遺跡 群馬県長野原町で行われている居家以(いやい)岩陰遺跡発掘調査(調査担当:谷口康浩教授)。今年は8月2日から13日までの第1回調査が行われ、9月5日からは第2回目の調査が行われています。

切り立った崖の脇での作業 発掘調査の現場は長野原町の山間部で、藪の中を進んだ先にある崖に面した場所で、本学考古学研究室の教員と学生数名によって調査が進められています。本調査は、今年度の本学特別推進研究助成制度に採択された事業です。

人骨周辺の土を丁寧に取り除く学生 今回の発掘では、縄文早期の人骨や種子などが発見されています。

今後の発掘方針について打ち合わせを行う本学谷口教授(右)と東大近藤教授 本日は、人類学の専門家で東京大学大学院の近藤修教授も立ち会い発掘された人骨の調査が行われました。

発掘調査の様子 日本の国土のほとんどは火山灰が体積した地層が重なる酸性の土壌が多いため、骨は直ぐに溶けてしまいます。ただし、貝塚などアルカリ性の強い土壌付近では人骨が残ることが多いそうです。

石灰質の崖 このようなことから、同地域のような内陸部での発見は珍しいとのこと。今回発掘された人骨は、雨が当たらない岩陰の中にあるため、人骨を覆っていた灰の層が流出せず、溶けずに残ったと推測されています。

地域の方から頂いた野菜などが並ぶ昼食風景 人里離れた地域での発掘調査は苦労も多い様です。昼食は谷口教授が自ら腕を振るい近くの集会場で昼食を取りながら調査を続けています。今後、どのような結果が判明するのか楽しみに待ちたいと思います。

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