折口信夫・春洋父子ゆかりの石川県羽咋市

記事のみ印刷 全画面印刷

 石川県羽咋市は、能登半島の付け根にある町。本学元教授で民俗学者の折口信夫の養子となった春洋(本学元教授)の故郷です。市内には、折口春洋(旧姓・藤井)の生家「藤井家(写真)」をはじめ、2人の面影を今に伝えるものが存在しています。

折口父子の歌碑

 能登の国一ノ宮・気多大社は、折口春洋の生家・藤井家からほど近い場所に鎮座しています。鳥居をくぐってすぐのところに、折口父子の歌碑が建てられています。

 右の石に折口信夫の歌が、左に折口春洋の歌が刻まれています。

折口信夫

気多のむら 若葉くろずむ 時に来て  遠海原の 音を聴きをり

折口春洋

春畠に 菜の葉荒びし ほど過ぎて おもかげに師を さびしまむとす

折口信夫句碑

 気多大社の本殿の奥に広がる社叢「いらずの森」。その周りを歩いて行くと、池のほとりにひっそりと折口信夫句碑がたたずんでいます。

くわっこうの なく村すぎて 山の池

折口信夫・春洋父子の墓

 折口信夫が、太平洋戦争中に硫黄島で戦死した折口春洋を嘆き、自ら墓碑を選定、昭和24年に寺家町内の藤井家の墓地に建てたものです。

墓石には次のように刻まれています。

「もっとも苦しき たたかひに 最くるしみ 死にたる
   むかしの陸軍中尉 折口春洋 ならびにその 父 信夫の墓」

 父子の墓から少し離れた場所には、折口信夫の弟子の岡野裕彦名誉教授の歌碑も建てられています。

羽咋市歴史民俗資料館

 羽咋の歴史を、貴重な資料によって紹介している羽咋市歴史民俗博物館では、現在、折口信夫没後六十年記念・市制施行五十五周年記念展「羽咋に眠るまれびと折口信夫」を今月16日(月・祝)まで開催中です。

 一部本学が所蔵する資料を含めて、折口信夫・春洋父子にまつわる貴重な資料が展示されています。開館時間は、9:30~17:00(入館は16:30まで) 会期中無休です。

周辺探訪