2017年12月09日(土)の記事一覧

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第2回森敦研究会 森敦文学研究 物語を〈体験〉する」

 本日午前12時30分から、渋谷キャンパス2号館で、第2回森敦研究会「森敦文学研究 物語を<体験>する」が開催されました。

 本研究会は、本学文学部の井上明芳准教授による平成28年度科学研究費助成事業「自筆資料調査および実地踏査による森敦文学の総合的研究」(研究課題名:基盤研究(C)課題番号:16K02417)の一環として開催されています。研究対象の森敦(もりあつし)氏は昭和49年に小説「月山」で芥川賞、昭和62年に長編小説『われ逝くもののごとく』で野間文芸賞を受賞した作家です。

 2回目を数える本会では、最晩年の大作『われ逝くもののごとく』の踏査の成果として、同作品を体験するという、新たな試みが紹介されました。3Dマップにプロジェクションマッピングの映像を重ねたり、影絵アニメーションと朗読によるARコンテンツを制作する等、視覚的、聴覚的に物語を体験する手法について、学生や院生から説明がなされました。

 

 その後、3名の研究者による講演とシンポジウムを経て、最後に森敦氏の養女、森富子氏の講演が行われました。森敦氏のこと、『われ逝くもののごとく』の執筆秘話等、子弟関係にあった富子氏のみが知る敦氏を、ユーモアを交えながら、話されました。

 なお本会は、本学文学部の井上明芳准教授による平成28年度科学研究費助成事業「自筆資料調査および実地踏査による森敦文学の総合的研究」(研究課題名:基盤研究(C)課題番号:16K02417)の一環として開催されました。

 

 

講演「祭礼と仮装風流」

 本日、午後3時から渋谷キャンパス1号館で、國學院大學博物館が主催した講演「祭礼と仮装風流」が開催され、会場となった1103教室には100人を超える聴講者が集まりました。

熱心に聞く聴講者

 近年は、若者を中心に熱狂的なイベントとなっているハロウィンの仮装。特に本学がある渋谷が全国でも有名で、10月末になると渋谷駅周辺で仮装をした大学生やビジネスパーソンを多く見かけることがあります。ハロウィンはここ数年の流行ですが、実は日本人の仮装文化は意外と古く、江戸時代には「俄(にわか)」と呼ばれる仮装があったそうで、本日は学外から2人のゲスト講師をお呼びしての講演となりました。

福原氏による講演の様子

 前半は、武蔵大学教授の福原敏男氏が「大坂臨時祭の俄」と題し講演を行いました。中世頃には既に出し物や行列などで仮装が見られたそうですが、それが「俄」に変化していったそうです。「俄」は特に大都市圏で行われることが多く、神社の臨時祭礼・砂持・正遷宮などの時に合わせて行われ、庶民の娯楽的要素が強く、正式な神事ではない付随的なものだったと福原氏は解説しました。その上で本日は安政3年(1856年)に行われた大坂・三神社合同俄祭りに焦点をあて、当時の瓦版から行列のコスプレ衣装を紹介。衣装から読み解くことができる「俄」の目的やポリシーなどを詳しく説明しました。

西岡氏による講演の様子 後半は、大阪芸術大学教授の西岡陽子氏が「祭礼における俄」と題し講演を行いました。この講演では、江戸から明治に移る過程で「俄」がどのように変化していったのかを解説。また、今でも地域の文化として残っている滋賀県や岐阜県の事例を挙げ、「俄」の代表的な構成や、保存の取り組みなども紹介されました。岐阜県の美濃市では、俄のコンテストがあるそうで、その一部門の「口上(こうじょう)」では参加者が文句の中に敢えて市長の悪口などを盛り込む事が多く、これは御上への不満など普段のうっ憤を晴らすために俄の口上を利用していた当時の文化が残っているためということです。

 当時の個性的な仮装の絵や、コミカルな即興の映像が披露されると会場からは笑いが起こり、「俄」をテーマにした講演会らしく笑い声が絶えない和やかな講演会となりました。なお、この講演会は現在同博物館で行われている特集展示『祭礼と仮装(コスプレ)』の関連企画として行われたものです。特集展示は明日(12月10日)が最終日ですのでご興味のある方はぜひ國學院大學博物館までお越しください。

國學院大學国語研究会後期大会

 本日、渋谷キャンパス120周年記念1号館1101教室で國學院大學国語研究会後期大会が開かれました。4人の研究者による研究発表ののち、大阪大学教授の金水敏教授が講演を行いました。「フィクションの話し言葉―ジブリ・アニメ、村上春樹小説を題材に」をテーマに、金水教授は、氏が提唱する「役割語」についてジブリアニメを題材にその登場人物のキャラクターや物語上での機能から分類し、考察を加えていました。

三田国際学園中学校特別講義

プレゼンテーションの様子 本日、三田国際学園中学3年生11人が本学を訪れ、教職実践演習(担当:高橋大助文学部教授)を履修する学生に対して、特別講義を行いました。

 中学生たちは、中学2年次から同校の文学ゼミに所属し、近現代の作品を読み解いています。今回は村上春樹の小説「パン屋再襲撃」をグループで読み解き、発表の準備をしてきました。

 中学生11人は3グループに分かれて、それぞれの観点から読み解いた「パン屋再襲撃」の解釈について、プレゼンテーションを披露。10分程度のプレゼンテーションが終わると、聴講していた本学学生が、質問を投げかけたり、中学生の発表にアドバイスをしたりしていました。

大学院講演会・進学相談会

大学院講演会

豊島教授の講演 本日午後2時から渋谷キャンパス学術メディアセンター常磐松ホールで大学院講演会が開催され、豊島秀範文学部教授が「学問をするということ」と題して講演しました。

 豊島教授は、國學院大學の母体である皇典講究所の開設以来の、学問・源氏物語研究の変遷について解説しました。豊島教授は折口信夫の「貴種流離譚」を例にとり、「本学でのカリキュラムは、日本文学・国語学・漢文学など細分化されており、専門分野ごとの深い考究を可能となっている一方で、専攻する分野の垣根を越えたダイナミックな発想の中から生まれる」といい、「そうした学問研究を志してほしい」、と大学院を志す聴講者に語りかけました。

大学院進学相談会

ブースでの個別相談 講演会に続き午後3時から同会場では本学大学院の進学相談会が開催されました。石本道明文学部教授・大学院代表幹事から挨拶があった後、各研究科代表、院生アドバイザーらの紹介がありました。

 多目的ホールでは、研究科・専攻ごとにブースが設けられ、個々の細かな疑問に対し、教員や院生アドバイザーが個別相談に応じていました。

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