2017年11月25日(土)の記事一覧

記事のみ印刷 全画面印刷

國學院大學研究開発推進機構10周年記念公開学術講演会

 本学研究開発推進機構の開設10周年を記念した公開学術講演会が本日、渋谷キャンパス学術メディアセンター常磐松ホールで開かれました。記念の講演は2氏が登壇。ハーバード大学教授のヘレン・ハーデカ(Helen Hardacre)氏は、「英語圏における神道研究のいま “Current Issues in English-Language Studies of Shinto”」と題し世界的な神道研究の現状と、未来への展望を語りました。 

 続く、本学名誉教授の小林達雄氏は「縄文の哲学思想」と題して、縄文時代から現在につながる日本人の「こころ」や文化について指摘。その上で「日本文化は縄文文化から続いている。その先端に我々がいる」と1時間に及ぶ講演を締めくくりました。

ミュージアムトーク「神の祭りと死者の祀り」

講師の笹生教授 本日午後2時から國學院大學博物館館長の笹生衛神道文化学部教授によるミュージアムトーク「神の祭りと死者の祀り」が行われ、座席数を大幅に超える約180人の来場者が集まりました。今回のミュージアムトークは、現在同博物館で行われている企画展「神道の形成と古代祭祀」の関連企画で、全4回の神道講座~古代編~の第3回目の講義として行われています。

 笹生教授は、最初に人間の死生観を認知宗教学の視点を交えて説明し、死者の遺体の扱い方が日本の文化や歴史を形成に影響を与えていたと話しました。古代の日本では、権力者は豪華な副葬品とともに古墳に埋葬されていました。これは、人々の死者を祀らないと祟られるという畏れの認識共有から、権力者を古墳に埋葬し、信仰の対象となり、ヤマト地域の国家形成にも繋がったとされています。

 4世紀後半になると、現在行われている企画展「神道の形成と古代祭祀」で展示されている銅鏡のような、古墳に埋葬された副葬品と同じ形をした祭具が神道祭祀でも使われていく過程が見て取れると笹生教授は解説をし、貴人に対する古墳の儀礼が神への信仰へと適応されたのだと講演を締めくくりました。

 次回の神道講座~古代編~のミュージアムトークは12月2日(土)にも午後2時から國學院大學博物館にて開催が予定されています。事前予約は不要ですので、当日博物館までお越しください。

前へ

次へ