2016年08月06日(土)の記事一覧
ミュージアム連携ワークショップ「勾玉づくり」
本日午前9時30分からと午後1時から、國學院大學博物館と白根記念渋谷区郷土博物館・文学館の共催による、ミュージアム連携事業ワークショップ「勾玉づくり」が開催され、親子約50人参加しました。
なお、このイベントは、平成28年度文化庁の「地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業」に採択された「東京・渋谷から日本の文化・こころを国際発信するミュージアム連携事業」のイベントの一環で企画されています。
勾玉作りの前に、國學院大學博物館で、本学研究開発推進機構の内川隆志教授から勾玉についての説明がありました。勾玉の形の起源は諸説あり、今でもはっきりしていませんが、原始・古代から1万年に渡って日本人を魅了してきたとのこと。
館内に展示されている縄文、古墳時代の本物の勾玉を間近にし、製作意欲が高まってきました。子どもも親御さんも、メモやスマートフォンでの撮影も欠かせません。
説明と見学が終わり、白根記念渋谷区郷土博物館・文学館でいよいよ勾玉づくりがスタートです。
石に形を書く、穴をあけてノコギリで切る、やすりで削る・磨く、等の順で、個性ある形に仕上げていきます。
製作で一番手間が掛かるのが、やすりで削る作業です。滑石という柔らかい石を使用していますが、やはり加工は大変です。丸みを帯びた勾玉の形にするために、角は全て取った上で、曲りももたせながら削っていきます。
ところどころ学芸員の手を借りることもありましたが、自分で手間をかけて作った世界で一つだけの勾玉は、より愛着が湧いてきます。細かい目の紙やすりで磨き光沢が出てくると、更に思い入れも深まります。
今回作った世界に一つの勾玉が、それぞれの宝物になったことは間違いないでしょう。