2016年08月03日(水)の記事一覧

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夕涼み浮世絵講座 怖い浮世絵 涼しい浮世絵

怖い浮世絵 終日にわたり、「浮世絵デー」となった本日。浮世絵摺り体験に続き、午後4時30分から渋谷キャンパス学術メディアセンター常磐松ホールでは「夕涼み浮世絵講座 怖い浮世絵 涼しい浮世絵」が行われ、200名近くの浮世絵ファンが耳を傾けました。

 講演1「怖い浮世絵」では、太田記念美術館主幹学芸員の渡邉晃氏が講演。「幽霊」や「化け物」などを描いた浮世絵を紹介し、「怖い」や「怖いもの見たさ」という感情を芝居や落語、浮世絵などから楽しんでいたと解説しました。

 

涼しい浮世絵 講演2「涼しい浮世絵」は、藤澤紫文学部教授が幽霊、浴衣、夕涼みに焦点を当てて講演。浮世絵を始め沢山の日本画を紹介しながら江戸時代の人々が楽しんでいた夏の過ごし方、涼む様を目と耳から楽しみました。

体感!浮世絵摺り実演・体験会

 本日、渋谷キャンパス本学術メディアセンター多目的ホールで「体感!浮世絵摺り実演・体験会」が実施されました。この企画は、今回で3回目の開催となります。今年は、一般向けの会のほか、外国人向けの会を初めて開催し、日本文化の体験発信の機会となりました。

 このイベントは平成28年度文化庁の「地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業」に採択された「東京・渋谷から日本の文化を国際発信するミュージアム連携事業」のイベントの一環として開催(主催:國學院大學、共催:公益財団法人アダチ伝統木版画技術保存財団、協力:太田記念美術館)しています。

UKIYO-E Demonstration

動画に収める参加者 午前10時からは始まった外国人向けの体験会では、日本美術史が専門の藤澤紫本学文学部教授の挨拶の後、アダチ伝統木版画技術保存財団の摺り師による葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」摺り実演が行われました。色別に何枚も版が用意され、版木に顔料を塗り、その上に用紙を置き、馬連(ばれん)で色を摺りこむ、という工程を何度も繰り返し、ようやく1枚の絵が完成します。
 同財団と本学博物館のスタッフによる英語での解説を聞きながら、参加者は一色ずつ色が施され、浮世絵が出来上がる様子を見学しました。参加した外国人からは、浮世絵に使われる和紙や絵の具の原材料や技法などについて次々と細かい質問が飛び出すなど熱心に伝統技法について理解を深めていました。
 後半の摺り体験では、体験用の道具や摺り台が用意され、参加者が実際に1人ずつアウトラインとなる版の摺り体験を行いました。簡単に見えた作業にも力の入れ具合等がわからず苦戦しつつも、指導を受けながら取り組んでいました。参加者は、ようやく出来上がった作品を見て笑顔を見せており、写真に収めるなどして完成を分かち合っていました。

体感!浮世絵摺り実演・体験会

摺りあがった画を慎重に取り上げる 午後2時からは、小学生以上を対象とした体験会を開催。外国人向け体験会と同様に「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の摺り作業を実演したのち、参加者約40人がそれぞれに体験用の版木で摺り体験を行いました。
 参加者は、道具の扱いや力の入れ具合に苦戦しつつも、摺師の指導を受けながら取り組んでいました。参加者は、ようやく出来上がった作品を見て笑顔を見せており、貴重な夏休みの一体験となった様子でした。

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